【令和2年度1級土木】問題4.コンクリートの打込み、締固め、養生における品質管理【2次検定】問題・回答・解説

過去問解説
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問題

コンクリートの打込み、締固め、養生における品質管理に関する次の文章の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句又は数値を解答欄に記述しなさい。

(1)コンクリートを2層以上に分けて打ち込む場合、上層と下層が一体となるように施工しなければならない。また、許容打重ね時間間隔は、外気温25度以下では(イ)時間以内を標準とする。

(2)(ロ)が多いコンクリートでは、型枠を取り外した後、コンクリート表面に砂すじを生じることがあるため、(ロ)の少ないコンクリートとなるように配合を見直す必要がある。

(3)壁とスラブとが連続しているコンクリート構造物などでは、コンクリートは断面の変わる箇所でいったん打ち止め、そのコンクリートの(ハ)が落ち着いてから上層コンクリートを打ち込む。

(4)コンクリートの締固めにおいて、棒状バイブレータは、なるべく鉛直に一様な間隔で差し込む。その間隔は、一般に(ニ)cm以下にするとよい。

(5)コンクリートの養生の目的は、(ホ)状態に保つこと、温度を制御すること、及び有害な作用に対して保護することである。

 

 

 

 

 

 

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回答例

(イ)・・・2.5、(ロ)・・・ブリーディング(ブリーディング水)

(ハ)・・・沈下(沈降)、(ニ)・・・50、(ホ)・・・湿潤

 

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解説

(1)許容打重ね時間というワードをよく見ましょう。もし、練り混ぜから打ち終わりまでの許容時間という記載があれば25度以下で2.0時間、25度を超える場合は1.5時間となります。

コールドジョイントを発生させないように打ち重ね時間間隔の管理は、コンクリート打設時の施工管理として必須です。また問題は25度以下となってますが、25度以上ですと2.0時間となってます。真夏の時期で打設する際は特に気を付けましょう。
(2)ブリーディングは、コンクリートの中に含まれる水分が、コンクリート表面に浮き出す現象です。なお、ブリーディングを原因とする砂すじは、型枠の縦方向にできやすいです。
○○が多い、○○の少ないコンクリートの配合・・・という文言がある場合はブリーディングという言葉を覚えておきましょう。配合計画で改善できます。
(3)壁とか柱のコンクリートの沈下を待たずに連続して打設すると、沈下ひび割れが発生しやすくなります。良いコンクリート構造物を築造するために覚えておきましょう。
沈下ひび割れについては、型枠のセパレータのコーンの下にも起きやすいです。此方は再振動が有効なのでしっかりと締固めをしましょう。
(4)数値の問題なので暗記しましょう。なお、バイブレータの挿入間隔についてはバイブレータの性能によって異なります。
(5)養生そして温度と記載があれば湿潤というワードが出てくるようにしましょう。打ち込んだコンクリートは、所定の性能を発揮させるために適切な温度・湿度に保つ必要があります。きちんと湿潤状態となるように湿潤養生しましょう。

 

 

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