問題
土木工事の施工計画作成時に留意すべき事項について、次の文章の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
(1)施工計画は、施工条件などを十分に把握したうえで、(イ)、資機材、労務などの一般的事項のほか、工事の難易度を評価する項目を考慮し、工事の(ロ)施工が確保されるように総合的な視点で作成すること。
(2)関連機関等との協議・調整が必要となるような工事では、その協議・調整内容をよく把握し、特にとしない工事にあっては、(ハ)災害防止上の(ロ)確保に十分留意すること。、
(3)現場における組織編成及び(ニ)、指揮命令系統が明確なものであること。
(4)作業員については、必要人員を確保するとともに、技術・技能のある人員を確保すること。やむを得ず不足が生じる時は、施工計画、(イ)、施工体制、施工機械などについて、対策案を検討すること。
(5)工事による作業場所及びその周辺への振動、騒音、水質汚濁、粉じんなどを考慮した(ホ)対策を講じること。
回答例
(イ)・・・工程、(ロ)・・・安全
(ハ)・・・第三者、(ニ)・・・業務分担、(ホ)・・・環境
解説
(1)これは農林水産省の一般事項編”施工計画”からの出題です。覚えておきたい語句が目白押しですね。
施工計画は、施工条件などを十分に把握したうえで、工程・資機材・労務等の一般的事項のほか、工事の難易度を評価する項目(工事数量・地形地質・構造規模・適用工法・工期・工程・材料・用地等)を考慮し、工事の安全施工が確保されるように総合的な視点で作成すること。
また、施工計画は、設計図書及び事前調査結果に基づいて検討し、施工方法、工程、安全対策、環境対策等必要な事項について立案すること。
(2)こちらも農林水産省の一般事項編”施工計画”からの出題です。第三者災害は公衆災害とも言えますので、どちらも正解でしょう。
関係機関などとの協議・調整が必要となるような工事では、その協議・調整内容をよく把握し、工事の安全確保に留意すること。この場合、当該事項に係わる内容は、一般的に工程計画の立案に際して制約条件となるのでよく把握すること。
特に市街地内工事にあっては、第三者災害防止上の安全確保に十分留意すること。
(3)こちらも農林水産省の一般事項編”施工計画”からの出題です。非常時の連絡系統も必要なので覚えておきましょう。現場の掲示物としても必要です。
現場における組織編成及び業務分担、指揮命令系統が明確なものであること。
また、災害など非常時の連絡系統も明記すること。
(4)こちらも農林水産省の一般事項編”施工計画”からの出題です。
作業員は、必要人員を確保するとともに、技術・技能のある人員を確保すること。やむを得ず不足が生じるときは、施工計画、工程、施工体制、施工機械等について対応策を検討すること。
(5)こちらも農林水産省の一般事項編”施工計画”からの出題です。
工事による作業場所及びその周辺への振動・騒音・水質汚濁・粉じん等を考慮した環境対策を講じること。
※上記以外の残り二つも掲載しておきます。
使用機械設備の計画・選定にあたっては、施工条件、機械の能力及び適応性、現場状況、安全面、環境面等総合的な視点で検討すること。
工程は、準備作業から工事完了まで全工期にわたって安全作業を十分考慮するとともに、気象・海象条件等を十分考慮して作成すること。