1級土木施工管理技士合格への道、令和3年度試験問題Aの1

過去問解説
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  1. 令和3年度試験問題Aの①(午前)
    1. 【No.1】土質試験結果の活用に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
    2. 【No.2】法面保護工の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
    3. 【No.3】TS(トータルステーション)・GNSS(全球測位衛星システム)を用いた情報化施工による盛土工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
    4. 【No.4】建設発生土を工作物の埋戻しに利用する際の留意点に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。ただし,工作物の埋戻しとは,道路その他の地表面下に埋設,又は構築した各種埋設物を埋め戻すことをいう。
    5. 【No.5】軟弱地盤対策工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
    6. 【No.6】コンクリート用粗骨材に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
    7. 【No.7】混和材を用いたコンクリートの特徴に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
    8. 【No.8】コンクリートの打込みに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
    9. 【No.9】コンクリートの配合に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
    10. 【No.10】鉄筋の組立て・継手に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
    11. 【No.11】コンクリートの養生に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
    12. 【No.12】道路橋で用いられる基礎形式の種類とその特徴に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
    13. 【No.13】既製杭の施工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
    14. 【No.14】場所打ち杭工法における支持層の確認及び支持層への根入れに関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
    15. 【No.15】土留め工の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

令和3年度試験問題Aの①(午前)

大前提、試験問題は61問題ある。①No.1~No.15の中(15問題)で12問題、②No.16~No.49の中(34問題)で10問題、③No.50~No.61の中(12問題)で8問題選択し回答する。

【No.1】土質試験結果の活用に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  土の粒度試験結果は,粒径加積曲線で示され,粒径が広い範囲にわたって分布する特性を有するものを締固め特性が良い土として用いられる。

⑵  土の圧密試験結果は,求められた圧密係数や体積圧縮係数等から,飽和粘性土地盤の沈下量と沈下時間の推定に用いられる。

⑶  土の含水比試験結果は,土の間隙中に含まれる水の質量と土粒子の質量の比で示され,乾燥密度と含水比の関係から透水係数の算定に用いられる。

⑷  土の一軸圧縮試験結果は,求められた自然地盤の非排水せん断強さから,地盤の土圧,支持力,斜面安定等の強度定数に用いられる。

 

 

 

 

 

 

★回答(3)

【No.2】法面保護工の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  種子散布工は,各材料を計量した後,水,木質材料,浸食防止材,肥料,種子の順序でタンクへ投入し,十分攪拌して法面へムラなく散布する。

⑵  植生マット工は,法面が平滑だとマットが付着しにくくなるので,あらかじめ法面に凹凸を付けて設置する。

⑶  モルタル吹付工は,吹付けに先立ち,法面の浮石,ほこり,泥等を清掃した後,一般に菱形金網を法面に張り付けてアンカーピンで固定する。

⑷  コンクリートブロック枠工は,枠の交点部分に所定の長さのアンカーバー等を設置し,一般に枠内は良質土で埋め戻し,植生で保護する。

 

 

 

 

 

 

★回答(2)

【No.3】TS(トータルステーション)・GNSS(全球測位衛星システム)を用いた情報化施工による盛土工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  盛土の締固め管理システムは,使用機械,施工現場の地形や立地条件,施工規模及び土質の変化等の条件を踏まえて適用可否を判断しなければならない。

⑵  盛土の締固め管理システムの位置把握にTSを採用するか,GNSSを採用するか検討し,双方の適用が困難な範囲では従来の品質管理方法を用いなければならない。

⑶  盛土材料は,目視による色の確認や手触り等による性状確認,その他の手段により,試験施工で品質・施工仕様を決定したものと同じ土質であることを確認しなければならない。

⑷  試験施工と同じ土質・含水比の盛土材料を使用し,試験施工で決定したまき出し厚・締固め回数で施工できたことを確認した場合でも,必ず現場密度試験を実施しなければならない。

 

 

 

 

 

 

★回答(4)

【No.4】建設発生土を工作物の埋戻しに利用する際の留意点に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。ただし,工作物の埋戻しとは,道路その他の地表面下に埋設,又は構築した各種埋設物を埋め戻すことをいう。

⑴  埋戻しに用いる土は,道路の供用後に工作物との間に隙間や段差が生じないように圧縮性の小さい材料を用いなければならない。

⑵  建設発生土を安定処理して使う場合は,一般に原位置に改良材を敷き均しておいてから,スタビライザー等により対象土と改良材を混合しなければならない。

⑶  埋戻し材の最大粒径に関する基準は,所定の締固め度が得られるとともに,埋設物への損傷防止のための配慮も含まれているため,埋設物の種類によって異なる。

⑷  埋戻しに用いる土は,埋戻し材上部に路盤・路床と同等の支持力を要求される場合もあるので,使用場所に応じて材料を選定する。

 

 

 

 

 

 

★回答(2)

【No.5】軟弱地盤対策工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  サンドコンパクションパイル工法は,地盤内に鋼管を貫入して管内に砂等を投入し,振動により締め固めた砂杭を地中に造成することにより,支持力の増加等を図るものである。

⑵  ディープウェル工法は,地盤中の地下水位を低下させることにより,それまで受けていた浮力に相当する荷重を下層の軟弱層に載荷して,地盤の強度増加等を図るものである。

⑶  深層混合処理工法は,原位置の軟弱土と固化材を攪拌混合することにより,地中に強固な柱体状 等の安定処理土を形成し,すべり抵抗の増加や沈下の低減を図るものである。

⑷  表層混合処理工法は,表層部分の軟弱なシルト・粘土と固化材とを攪拌混合して改良することにより,水平方向の排水距離を短くして圧密を促進し,地盤の強度増加を図るものである。

 

 

 

 

 

 

★回答(4)

【No.6】コンクリート用粗骨材に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  砕石を用いた場合は,ワーカビリティーの良好なコンクリートを得るためには,砂利を用いた場合と比べて単位水量を小さくする必要がある。

⑵  コンクリートの耐火性は,骨材の岩質による影響が大きく,石灰岩は耐火性に劣り,安山岩等の火山岩系のものは耐火性に優れる。

⑶  舗装コンクリートに用いる粗骨材の品質を評価する試験方法として,ロサンゼルス試験機による粗骨材のすりへり試験がある。

⑷  再生粗骨材Mの耐凍害性を評価する試験方法として,再生粗骨材Mの凍結融解試験方法がある。

 

 

 

 

 

 

★回答(1)

【No.7】混和材を用いたコンクリートの特徴に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。

⑴  普通ポルトランドセメントの一部を高炉スラグ微粉末で置換すると,コンクリートの湿潤養生期間を短くすることができ,アルカリシリカ反応の抑制効果が期待できる。

⑵  普通ポルトランドセメントの一部を良質のフライアッシュで置換すると,単位水量を大きくする必要があるが,長期強度の増進が期待できる。

⑶  膨張材を適切に用いると,コンクリートの乾燥収縮や硬化収縮等に起因するひび割れの発生を低減できる。

⑷  シリカフュームを適切に用いると,単位水量を減 少させることができ,AE減水剤の使用量を減らすことができる。

 

 

 

 

 

 

★回答(3)

【No.8】コンクリートの打込みに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  コンクリートの打込み時にシュートを用いる場合は,縦シュートを標準とする。

⑵  スラブのコンクリートが壁,又は柱のコンクリートと連続している場合には,壁,又は柱のコンクリートの沈下がほぼ終了してからスラブのコンクリートを打ち込むことを標準とする。

⑶  コールドジョイントの発生を防ぐための許容打重ね時間間隔は,外気温が高いほど長くなる。

⑷  1回の打込み面積が大きく許容打重ね時間間隔の確保が困難な場合には,階段状にコンクリートを打ち込むことが有効である。

 

 

 

 

 

 

★回答(3)

【No.9】コンクリートの配合に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  水セメント比は,コンクリートに要求される強度,耐久性及び水密性等を考慮して,これらから定まる水セメント比のうちで,最も大きい値を設定する。

⑵  単位水量が大きくなると,材料分離抵抗性が低下するとともに,乾燥収縮が増加する等コンクリートの品質が低下する。

⑶  スランプは,運搬,打込み,締固め等の作業に適する範囲内で,できるだけ小さくなるように設定する。

⑷  空気量が増すとコンクリートの強度は小さくなる傾向にあり,コンクリートの品質に影響することがある。

 

 

 

 

 

 

★回答(1)

【No.10】鉄筋の組立て・継手に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  鉄筋を組み立ててから長時間経過した場合には,コンクリートを打ち込む前に,付着を害するおそれのある浮き等を取り除かなければならない。

⑵  エポキシ樹脂塗装鉄筋は,腐食が生じにくいため,加工及び組立てで損傷が生じても補修を行わなくてよい。

⑶  重ね継手における重ね合わせ長さは,鉄筋径が大きい場合は,鉄筋径が小さい場合より長い。

⑷  型枠に接するスペーサは,本体コンクリートと同等程度以上の品質を有するモルタル製あるいはコンクリート製とすることを原則とする。

 

 

 

 

 

 

★回答(2)

【No.11】コンクリートの養生に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  高流動コンクリートは,プラスティック収縮ひび割れが生じやすい傾向があり,表面の乾燥を防ぐ対策を行う。

⑵  膨張コンクリートは,所要の強度発現及び膨張力を得るために,打ち込み後,湿潤状態に保つことがきわめて重要である。

⑶  マスコンクリート部材では,型枠脱型時に十分な散水を行い,コンクリート表面の温度をできるだけ早く下げるのがよい。

⑷  養生のため型枠を取り外した後にシートやフィルムによる被覆を行う場合は,できるだけ速やかに行う。

 

 

 

 

 

 

★回答(3)

【No.12】道路橋で用いられる基礎形式の種類とその特徴に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  支持杭基礎における杭先端の支持層への根入れの深さは,杭工法によっても異なるものの,設計では少なくとも杭径程度確保することが基本となる。

⑵  鋼管矢板基礎は,打込み工法,又は中掘り工法による先端支持とし,また井筒部の下端拘束を地盤により期待する構造体であるため,支持層への根入れが必要となる。

⑶  摩擦杭基礎は,長期的な鉛直変位について十分な検討を行い,周面摩擦 力により所要の支持力が得られるように根入れ深さを確保する必要がある。

⑷  ケーソン基礎は,沈設時に基礎周面の摩擦抵抗を大きくできるように構造的な配慮等が行われることから,基礎周面のみで支持することを原則としている。

 

 

 

 

 

 

★回答(4)

【No.13】既製杭の施工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。

⑴  プレボーリング杭工法では,あらかじめ推定した支持層にオーガ先端が近づいたら,オーガ回転数やオーガ推進速度をできるだけ速くして施工することが必要である。

⑵  中掘り杭工法では,先端部にフリクションカッターを取り付けて掘削・沈設するが,中間層が比較的硬質で沈設が困難な場合は,杭径以上の拡大掘りを行う。

⑶  プレボーリング杭工法では,杭を埋設する際,孔壁を削ることのないように確実に行い,ソイルセメントが杭頭部からあふれ出ることを確認する必要がある。

⑷  中掘り杭工法では,杭先端処理を最終打撃方式で行う際,中掘りから打込みへの切替えは,時間を空けて断続的に行う。

 

 

 

 

 

 

★回答(3)

【No.14】場所打ち杭工法における支持層の確認及び支持層への根入れに関する次の記述のうち,適当なものはどれか。

⑴  リバース工法の場合は,ハンマグラブにより掘削した土の土質と深度を設計図書及び土質調査試 料等と比較し,支持層を確認する。

⑵  アースドリル工法の場合は,一般にホースから排出される循環水に含まれた土砂を採取し,設計図書及び土質調査試料等と比較して,支持層を確認する。

⑶  オールケーシング工法の根入れ長さの確認は,支持層を確認したのち,地盤を緩めたり破壊しないように掘削し,掘削完了後に深度を測定して行う。

⑷  深礎工法の支持層への根入れは,支持層を確認したのち基準面を設定したうえで必要な根入れ長さをマーキングし,その位置まで掘削機が下がれば掘削完了とする。

 

 

 

 

 

 

★回答(3)

【No.15】土留め工の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

⑴  腹起し材の継手部は弱点となりやすいため,ジョイントプレートを取り付けて補強し,継手位置は切ばりや火打ちの支点から遠い箇所とする。

⑵  中間杭の位置精度や鉛直精度が低いと,切ばりの設置や本体構造物の施工に支障となるため,精度管理を十分に行う。

⑶  タイロッドの施工は,水平,又は所定の角度で,原則として土留め壁に直角になるように正確に取り付ける。

⑷  数段の切ばりがある場合には,掘削に伴って設置済みの切ばりに軸力が増加し,ボルトに緩みが生じることがあるため,必要に応じ増締めを行う。

 

 

 

 

 

 

★回答(1)

 

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