・iDeCoをするとお得って聞くけどどういう制度かわからない!
・iDeCoによって節税(減税)できるって聞いたけどどうやるかわからない!
こういう方いらっしゃるのではないでしょうか。
①iDeCoは何の控除になるの?
②控除を受けるための手続きについて
③iDeCoのメリットについて
④iDeCoのデメリットについて
⑤どういう人に向いているのか
これら5つについて学んでいきましょう!
①iDeCoは何の控除になるの?
これについては答えは明確です。
iDeCoは「小規模企業共済掛金控除」の対象になります。
■その年に支払った掛金の金額が所得税に対し、所得控除が受けられます。
1.対象税目は所得税、2.その年の掛金全額が控除できる。
この2つを覚えておきましょう!
iDeCoの掛金上限・下限は?
さて、金額の全額が控除と魅力的なのですがその掛金上限や最低はいくらでしょうか。
これについても明確です。簡単加入診断で確認できます。←Link
●iDeCoの掛金は、月当たり5000円以上の1000円単位です。つまり、最低月5000円となります。
●(第1号被保険者・任意加入被保険者)自営業者等は、月額68000円が上限です。注意点は国民年金基金又は国民年金付加保険料と合算です。合算なので上限が大きいですね。
●(第2号被保険者)会社員・公務員等は、会社に企業年金がない会社員は月額23000円、企業型DC(企業型確定拠出年金)のみに加入している会社員は月額20000円、DB等(確定給付企業年金、厚生年金基金、私立学校教職員共済)と企業DCに加入している会社員、DB等にのみ加入している会社員、公務員等は月額12000円が上限となります。
●(第3号被保険者)専業主婦・主夫の方は月額23000円が上限になります。
掛金の上限と下限、しっかりと確認しましょう。
※第2号被保険者で会社員の方は会社の総務等に確認するのが確実です。
制度変更がある場合もあります。最新情報を常にチェックしましょう。
掛金を決めるにあたっての注意!
さて、掛金について上限や下限がわかりました。それでは注意点は何があるのでしょうか。
①iDeCoの引き出しは基本的に60歳以降。無理のない掛金を心掛けましょう。
②掛金額の変更は1年に1回可能。自分の経済的な余力を考慮しましょう。
③掛け金を止めることはいつでもできます。0にするのはいつでもできるので覚えておきましょう。
④引き落とし口座の変更には、「加入者掛金引落機関変更届」と「預金口座振替依頼書兼自動払込利用申込書」が必要。口座の変更が急に必要になった場合でも焦らずに対応しましょう。
これら4点が主な注意点です。
特に、60歳以降となってからの受け取りなのは注意しましょう。原則老齢給付金扱いと思っていて問題は有りません。以降となっているのは最初の掛金から10年以上経過してから受け取るという考えです。
掛金を決めたら資産運用だ!
さて、掛け金を決めたらどの運用商品を選ぶか決めましょう。
何かをお勧めするということはしません。リスクとリターンは人によって違います。
そもそも運用商品はiDeCoを取り扱っている金融機関によって異なります。
楽天証券やSBI証券を選ぶと良いでしょう。
※手数料などが安いところをチョイスしましょう。
参考ではありますが、自分はSBIです。商品はS&P500に関する金融商品を100%にしています。これについては個人によって許容度が異なるので、あくまでも参考ということでよろしくお願いします。
さて、掛け金を決めて金融機関を選んで、金融商品を決めて、手続き(各金融機関で確認)したら控除を受けましょう。
②控除を受けるための手続きについて
毎月の掛金が全額所得控除の対象になるのは分かりました。
しかし、控除の手続きまできちんとすることが一番重要なところです。遠足は帰るまでが遠足です。控除は控除してもらうことまでが控除です。こいずみこうぶん。
●自営業の方は「確定申告」、会社員や公務員の方は「年末調整」が必要です。
必要な書類は国民年金基金連合会から送られてきます。10月~11月頃に到着しますよ。
会社員や公務員の方
■年末調整の方は会社の「給与取得者の保険料控除申告書」を記入して、国民年金基金連合会から送られてきた「小規模企業共済等掛金払込証明書」を添付して、担当の部署に提出しましょう。
「小規模企業共済等掛金払込証明書」ははがきのような形状なので捨てないように注意を。再発行には時間がかかるので必ず大切な場所に保管しましょう。
自営業者の方、年末調整に間に合わなかった方等
■「年末調整」に間に合わなかった方、自営業者等の方は確定申告しましょう。勤務先の「源泉徴収票」と「小規模企業共済等掛金払込証明書」、そして会社員の方は「確定申告書A」に必要事項を記入して税務署へ提出しましょう。確定申告で記入するところは「⑦小規模企業共済等掛金控除」になります。
■自営業者の方は「確定申告書A」ではなく、「確定申告書B」でしか確定申告できないので注意してくださいね。
「小規模企業共済等掛金払込証明書」、「年末調整」または「確定申告」これらのワードは覚えておきましょう。
これで手続きは完了ですね。お疲れ様です。
③iDeCoのメリットについて
本当は先にメリット・デメリットを紹介してiDeCoに興味を持っていただくのがセオリーなのですが、まずは知っていただきたいためこの順番です。気にしないでください。ではメリットを見ていきましょう。
●所得控除を受けられる。
これは大きいですね。所得控除によって、その年の所得税が減ります。そして、所得税が減るので、翌年の住民税も軽減できます。
●運用益が非課税。
通常、利息とか投資の運用益には20.315%の税金が課せられます。iDeCoの場合は運用益に対して課税されません。投資に興味のある方は、普通に投資するよりもまずはiDeCoをしてください。そこからでよいと思います。
●受取のパターンに応じて一定額が非課税になる。
一時金で受け取る場合は、「退職所得控除」。または年金で分割で受け取る場合は、「公的年金等控除」の対象となります。
●iDeCoを始めることによって投資の知識がつく。
これは人によります。知りたい人は知ることができる。投資というものは何も金融商品的な投資だけではないので、人的投資や時間的投資も心がけましょう。
メリットについては人によってさまざまありますが列挙するとこういう感じでしょうか。
④iDeCoのデメリットについて
さて、次はデメリットです。
●運用状況によって資産が増減する。
これは当然なのですが価値は変動します。投資に絶対は有りません。世界が滅亡したら投資の意味がないです。
●選んだ金融商品の成績が良くない。
これは選んだ個人の責任です。よく考えましょう。しかし、考え過ぎてずるずる時間だけが経過するのはもったいないです。
●資産増減が気になり過ぎて、不快になる。
これは人の性格によります。しかし、資産が増減することを視覚的に認識することは重要です。そもそも銀行預金や財布の中のお金でさえその価値は常に増減しています。価値というものは比較することで意味を成すので、その数値だけを見ることに意味はありません。なんか哲学的ですね。
●各種手数料がかかる。
これは、当たり前でしょう。人が働いていますから。手数料については機会があれば紹介します。
●60歳以降の引き落としになる。資金が拘束される。忘れる。
これらは、資金が余剰金ではない方のデメリットです。忘れることは実はデメリットではない部分もありますが・・・。
これ以外にもデメリットは色々あります。例えば退職金控除の場合は、そもそも会社の退職金が高額の場合はあまりメリットがないです。・・・そもそもそういう方は老後資金問題とは何ぞやという気もしますけどね。
⑤どういう人に向いているのか
最後にどういう人に向いているのかを考えてみましょう。
●老後資金が不安な人。
これはありますね。iDeCoによって運用中は所得控除という恩恵が受けられ、60歳以降で運用したお金が入ってきます。老後のための資産運用の1つとしてよいかもしれません。
●投資を知りたい人。
投資を知るためにはまずはお金の価値を知る必要があります。そして、金融商品は時々刻々と価値が変わること。その変化によって痛むを伴うことを知る必要があります。痛みというより不快感ですね。人は損をするのが嫌な生き物です。
●マネーリテラシーを高めたい人。
やりながら学ぶ姿勢が大切です。自分の選んだ投資商品を知って、他に何か何か学んで、その商品は何によって価格変動があるのかを理解する。そして思うようにいかないこともある。これは何も投資に限ったことではありません。
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簡単ですが以上でいいかな。
分からないことがあったら調べてみてどんどん学んでいきましょう!
ではでは。